【人生の逃げ切り予約】30歳で資産3000万。実は「コーストFIRE」を達成していた私が、それでもフルタイムで働く理由

さよ夫
……ねえ、フル美。さっき計算してみたんだけど、ちょっと信じられないことがわかった。
妻:フル美
フル美
どうしたの? 怖い顔して。
さよ夫
僕たちの今の資産、30歳で3,000万円。これをこのままオルカンで運用し続けたら、僕たちが60歳になる頃には……計算上、1.3億円を超えちゃうんだよ。
フル美
えっ、1.3億!? じゃあ、私たちの『コーストFIRE』はもう達成ね!

 解説:コーストFIRE(Coast FIRE)とは何か?

コースト(Coast)は、自転車でペダルを漕ぐのをやめても、慣性で進み続ける状態のこと。投資の世界で『若いうちに老後資金を貯めきってしまい、あとは複利の力だけで逃げ切る』という戦略のことを言う。

ここで、サイドFIREとの違いを整理してみましょう。

  • サイドFIRE:資産収入で「今の生活費」を補い、労働時間を減らす。

  • コーストFIRE:老後資金は「運用」に任せる。今の生活費さえ稼げれば、貯金ゼロの生活でも老後は安泰。

 

1. コーストFIREの衝撃:「老後の予約」は既に完了している

ここで一度、冷静にシミュレーションしてみましょう。

  • 現在の年齢: 30歳

  • 現在の資産: 3,000万円

  • 運用期間: 30年(60歳まで)

  • 想定利回り: 年5%(全世界株式の平均的な期待値)

この条件で計算すると、30年後には約1億2,958万円になります。追加投資を1円もしなかったとしても、です。

つまり、私たちはもう「老後のために働く」必要はありません。今日稼いだお金は、すべて今日のために使い切っても、老後の安泰は約束されている。これが「コーストFIRE」の正体です。

2. なぜ、達成しているのに「フルタイム」を続けるのか?

 

夫:さよ夫
さよ夫

老後は安泰。じゃあ明日会社に辞表を出すか?って言われると、それはまだ違う気がするんだよね。

妻:フル美
フル美
そうね。これから子供も授かりたいし、教育費や広い家が必要になるかもしれない。人生の『不確定要素』がまだたくさんあるものね。

私たちが今、あえてフルタイムで働き続ける理由は3つあります。

  1. 子供への先行投資: 教育費や家族の思い出作りのための「上乗せ」

  2. サイドFIREへの加速: コースト(老後OK)ではなく、サイド(今すぐ自由)を目指すための入金

  3. 社会との繋がり: 自分の得意なことで価値を提供し、やりがいを感じるため

 

「働かなくてはいけない」から「あえて働く」へ。この心理的な変化こそが、人生の幸福度を劇的に変えてくれます。


3. 『サイコロジー・オブ・マネー』が教えてくれたこと

前回の記事[【自由を買う】サイコロジー・オブ・マネーに学ぶ「目的のない貯金」の最強価値]で書いたように、貯金とは「何かを買うためのもの」ではなく、「人生の主導権を握るための通行証」です。

3,000万円という資産は、私たちに「嫌な仕事にNOと言える権利」をくれました。 もし明日、職場の環境が耐えられないものに変わっても、私たちはいつでも「コーストFIREの状態だし、しばらく休んで得意な仕事にシフトしよう」という選択ができます。

この「いざとなったら逃げ込めるシェルターを持っている」という感覚こそが、今の仕事をポジティブに続けるための最強のガソリンになっています。

4. まとめ:社宅で「自由」を貯める第2ステージ

夫:さよ夫
さよ夫

30歳で3,000万。普通なら家を買う頭金にするのかもしれないけど、僕たちはそれを『一生分の安心』に変えたんだね。

フル美
ええ。見栄の入場料を払って社宅に住み続けたご褒美ね。これからは、老後の心配じゃなく『家族の幸せ』のために、もっと軽やかに働いていけそう!

さよならフルタイム運営より

「30歳で3,000万なんて無理」と思うかもしれません。 でも、私たちは特別なことをしたのではなく、「周囲と同じ見栄」を張るのをやめ、その代金を自分の「自由」に振り向けただけです。

みんなが最新のモノや広い家を買う中で、私たちは社宅で「目に見えない数字」を積み上げました。その結果手に入れたのは、1.3億円という未来の予約票と、「いつでも嫌な仕事にNOと言える」という静かな誇りです。

もし今、あなたが古い社宅で誰かを羨んでいるのなら、どうか忘れないでください。 その「選ばなかった選択」こそが、あなたを自由へ連れて行く「入場料」です。

人生のハンドルを、他人に握らせてはいけません。 老後の不安を予約で消し去り、今の仕事を「生存のための苦役」から「自分のための選択」に変えていきましょう。