【思い出の複利】資産8,000万を目指す僕らが、あえて「今」旅行にお金を使う理由

1. 感性には「賞味期限」がある

 

夫:さよ夫
さよ夫

最近、僕たちの旅行のスタイルが変わってきたよね。昔はもっとアグレッシブに動いていた気がするけど、最近は「安全」や「ゆとり」を優先するようになった。

妻:フル美
フル美

そうね。学生時代の中東や南米一人旅は、あの頃の体力と「何が起きても楽しむ」っていう精神状態があったからこそできたことだわ。今はもう、同じリスクを取ってまで危険な地域に行く元気はないし、もっと穏やかな時間を過ごしたいと思うもの。

夫:さよ夫
さよ夫
それは「守るもの」ができたという精神的な変化も大きいんだろうね。年齢を重ねたり、いろんな経験をしたり、環境が変わったりすることで価値観が変わっていくからね。昔は夜通しゲームをしたりしても、翌朝から元気に動けたし、その時間が最高に楽しかった。でも今は、徹夜の代償(翌日のパフォーマンス低下)という『負債』が大きすぎて、とてもじゃないけど楽しむ余裕がない。これと同じで、不便を楽しむような過酷な旅も、今の僕らには『コスト』が勝ちすぎてしまうんだ。これは財務的に見ると重要な示唆だと思っている。つまり、「感性には賞味期限がある」ということだ。
妻:フル美
フル美
お金が貯まってから豪華な旅をするのもいいけれど、その時に「中東の路地裏の匂い」に感動できる感性が残っているかは別問題だものね。
夫:さよ夫
さよ夫
そうなんだ。8,000万貯まるのを待ってから行く旅行よりも、30代の今しか味わえない感動に投資する方が、人生トータルの満足度は高い。これを僕は「思い出の複利」と呼んでいるんだ。若いうちに買った「体験」は、その後の人生で何度も思い返すたびに配当(喜び)を生み出してくれるからね。

2. 記憶に残らない「浪費」、何度も引き出せる「思い出」

 

夫:さよ夫
さよ夫
そもそも、お金の使い方には「記憶に残るもの」と「消えていくもの」があると思うんだ。例えば、見栄のために買ったブランド品や、なんとなく済ませたコンビニ飯。これらは買った瞬間が満足度のピークで、記憶には残りにくい。
妻:フル美
フル美
確かに、去年の今頃に食べたコンビニ弁当の中身なんて誰も覚えていないわね。
夫:さよ夫
さよ夫
一方で、旅行のような「体験」は違う。新婚旅行で行ったモルディブの、あの透き通るような青い海や、夫婦で交わした会話。それは一度きりの消費ではなく、その後、何度も何度も思い返すたびに、当時の楽しさが蘇ってくる。
妻:フル美
フル美
「あの時は本当に自由だったね」って、今でも夕飯の時に笑って話せるものね。
さよ夫

これこそが「思い出の複利」の正体なんだ。一度投資(体験)すれば、その後の人生で何度も何度も「喜び」という配当を引き出すことができる。しかも、早くに手に入れた思い出ほど、その後の人生で思い返す回数が増える分、トータルの利回りは高くなるんだよ。

 

3. 共通の記憶が、繁忙期の「心の損益分岐点」を支える

 

夫:さよ夫
さよ夫
深夜21時過ぎにオフィスで仕事をしているとき、ふとモルディブの景色を思い出すと、「またあそこへ行くために頑張ろう」って思える。この「記憶の配当」があるから、今の過酷な繁忙期も、心の損益分岐点を超えずに耐えられているんだと思う。
妻:フル美
フル美
あの旅行は、お互いの価値観が固まった瞬間でもあったわね。仕事を忘れて、ただ家族との時間を大切にする。あの贅沢な時間が、私たちの目指す「サイドFIRE」の具体的なイメージになった。
夫:さよ夫
さよ夫
そうだね。一人旅の「自己成長」も良かったけれど、夫婦での旅行は「共通の資産」になる。僕たちは年2回は旅行に行くと決めているけれど、これは単なる浪費じゃない。過酷な本業に耐え、FIREまでの長丁場を走り抜くための「メンタル維持費」として必要な投資なんだ。
妻:フル美
フル美
今年は台湾に行く予定だけど、それがあるから今の忙しさも「期間限定のもの」だと割り切れるわね。

 

4. 子供を「常識の檻」に閉じ込めないために

 

夫:さよ夫
さよ夫
2年後に子供を授かったら、今のような旅の形はまた変わるだろうね。海外旅行は物理的に厳しくなるかもしれない。
妻:フル美
フル美
そうね。でも物理的な制約だけじゃなくて、きっと心境もガラッと変わると思うわ。自分のことより子供の成長が一番の楽しみになって、遠くの絶景より「家での何気ない日常」の方が幸せで、旅行への意欲そのものが落ち着いていくかもしれない。
夫:さよ夫
さよ夫
その変化は、親としてすごく自然で幸せなことだと思う。だからこそ、「アグレッシブに外の世界を求める自分」がいる今のうちに、夫婦での旅をやり切っておきたいんだ。今の旅を完結させておくことで、後悔なく次のフェーズに進めるからね。
妻:フル美
フル美

旅への情熱が日常の幸せに上書きされた時、あなたがFIREして「自由な時間」を手にしていたら、それは最高のご褒美になるわね。

夫:さよ夫
さよ夫
うん。その時には、かつての自分たちがそうだったように、子供にも広い世界や多様な価値観を体験させてあげたい。学校や会社が作った「常識の檻」に閉じ込められず、自分の人生を自分で管理できる大人になってほしいから。
妻:フル美
フル美
場所を変える旅から、子供と一緒に「今」を共有する旅へ。形は変わっても、私たちが大切にしたい軸は変わらないわね。
さよ夫
そのために、僕は今、資産形成と「稼ぐ力」の習得を急いでいる。家族との時間をプレゼントできる自分になることが、僕にとってのサイドFIREの真のゴールなんだ。

 

さよならフルタイム流・思い出の投資戦略

  • 感性の「賞味期限」を意識する
    「昔は楽しめたことが今は楽しめない」という変化は誰にでも訪れます。お金が貯まるのを待つのではなく、今しか味わえない感動に投資し、人生の満足度を最大化させます。

  • 「思い出の複利」は裏切らない
    見栄のための消費や、なんとなく済ませたコンビニ飯は記憶に残りません。一方で、夫婦で共有した体験は、一生涯にわたって「喜び」という配当を出し続ける最強の資産になります。

  • 「旅」から「日常」へのシフトに備える
    子供ができ、日常が旅を上回る幸せに包まれる時。その幸せを最大限に味わうために、今、僕たちは「時間」を取り戻すための武器を揃えています。

 

さよならフルタイム運営より

深夜12時、冷めた夕飯を食べながら思うのは、通帳の数字ではなく「次に行く旅」のことだったりします。

多くのFIREブログでは「いかに効率よく貯めるか」が語られます。でも、僕が資産形成のバイブルにしているのは、意外にも「いかにお金を使うか」を説いたこの本です。

おすすめの1冊:『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』

今回お話しした「感性の賞味期限」や「思い出の複利」という考え方は、この本から大きな影響を受けています。

  • 「思い出の配当」: 若いうちに得た体験は、その後の人生で何度も思い出すたびに喜びを生み出し続ける。

  • 「感性の低下」: 80歳で100万円持っていても、30代と同じ熱量で世界を味わうことはできない。

この本を読んでから、僕は「ただ数字を増やすだけの節約」をやめました。 10年後の大金のために今を犠牲にするのではなく、「今しか買えない思い出」をポートフォリオに組み込むこと。 それこそが、人生全体のROI(投資利益率)を最大化させる、最も合理的な投資戦略だと確信したからです。

皆さんも、将来の不安を解消するためだけの貯金ではなく、「一生分の配当」を生み出してくれる体験に、一歩踏み出してみませんか?