
よし、今期も昇給が決まったぞ! あと年収が100万円上がれば、ようやく生活にも余裕が出るし、 もっと楽になれるはずだ。今の苦労も報われるなあ。

……ねえ、あなた。それ、本当にそう思ってる? 残念だけど、今のままじゃ年収がいくら上がっても、 一生楽にはなれないわよ。

えっ、なんでだよ? 収入が増えるんだから、 使えるお金が増えて自由になるに決まってるじゃないか。

それが大きな勘違いなの。今日は、あなたが信じている『 年収という横軸』の限界について、 少し厳しい現実を教えてあげるわね。
目次
1. 稼いでも残らない「パーキンソンの法則」の正体

まず、これを知っておいて。『パーキンソンの法則』。 聞いたことある?

……いや、初めて聞いた。仕事の効率化か何かの法則?

いや、『支出の額は、 収入の額に達するまで膨張する』という恐ろしい法則よ。 あなたは今、 年収が上がったらその分を貯金に回すつもりでいるでしょう? でも、現実は違うわ。いい車に乗りたくなり、 家賃の高い部屋に住みたくなり、食事のランクを上げる。 意識して止めない限り、 人間は入ってきた分を全部使い切るようにできているの。

うっ……確かに、前回の昇給の時も、 気づいたら生活費がスライドして増えていたな。結局、 手元に残る感覚は変わらなかった気がする……。

そう。どれだけ豪華な馬車に乗り換えても、 馬を引くのを止められないなら、あなたは豪華な馬車を引く『 高級な労働者』になっただけ。一生、 馬車を引く重荷からは解放されないのよ。
2. 国が仕掛けた「累進課税」というブレーキ

でも、支出を抑えれば済む話じゃないか。 必死に働いて年収を上げれば、その分加速できるはずだろ?

いいえ、そこには『累進課税』 という強力なブレーキが待っているわ。この表を見てみて。
| 課税される所得金額 | 所得税率 | 住民税(一律) | 合計税率(目安) |
| 195万円 〜 329.9万円 | 10% | 10% | 20% |
| 330万円 〜 694.9万円 | 20% | 10% | 30% |
| 695万円 〜 899.9万円 | 23% | 10% | 33% |
| 900万円 〜 1,799.9万円 | 33% | 10% | 43% |

……えっ、年収が900万円を超えたあたりから、 税率が40%を超えるの?

そうよ。さらに社会保険料も加われば、 増えた分の半分近くが『見えない手』によって持っていかれるの。 必死にサービス残業して、責任を背負って『横軸』を伸ばしても、 国はあなたの努力の半分をさらっていく。 これが労働者の戦う土俵のルールなのよ。

なんてこった……。がむしゃらに稼ぐことが、 効率の悪いゲームに挑んでいるみたいじゃないか。
3. なぜ日本人は「看板」に騙されるのか

でも、世の中じゃみんな『年収が高い=成功者』 って言ってるじゃないか。なんでみんな、 こんな効率の悪いことに必死なんだろう?

それは日本人が、資産よりも『年収』 という看板を信じるように教育されてきたからよ。婚活でも『 純資産が1億円ある人』より『年収1,000万円の会社員』 の方がモテたりするでしょう? でも、年収は蛇口から流れる水(フロー)に過ぎない。 蛇口が壊れたら終わりよ。

……確かに。みんな、 バケツにどれだけ水が溜まっているか(ストック)じゃなく、 蛇口から出る水の勢い(フロー)だけで判断しているのか。

その通り。本気で自由になりたいなら、 他人に見せるための『立派な蛇口』 を自慢し合う列から抜け出して、静かに『自分専用のダム』 を作る列に並び直さなきゃいけないの。それが『 資本家という縦軸』へのシフトよ。
4. 「労働者の横軸」を抜けて「資本家の縦軸」へ

いい? 私たちが目指すサイドFIREは、 この図のようなシフトチェンジなの。
| 比較項目 | 労働者(今いる横軸) | 資本家(私たちが目指す縦軸) |
| 主な収入 | 自分の時間と体力を売ったお金 | 資産(株・不動産)が産むお金 |
| 税金の壁 | 稼ぐほど高くなる(最大55%) | どんなに稼いでも一律(約20%) |
| 時間の使い道 | お金のために時間を使う | 時間のために資産を使う |
| ゴール | 定年まで走り続ける | 資産所得が生活費を超える |

……なるほど。僕は今まで、 ひたすら横に走って距離を稼ごうとしていたんだ。でも、 本当に必要なのは、今いる場所から垂直に『次元を上げる』 ことだったんだな。
5. 今日から変えるべき「3つのルール」

気づいてくれたみたいね。じゃあ、 明日からこの3つのルールを守ってちょうだい。
- 「昇給分」はなかったものとする: 給料が増えたら、その瞬間に自動積立で『縦軸(投資)』
へ移すこと。生活レベルを1ミリも上げてはいけないわ。 - 「貯蓄率」を夫婦の共通言語にする: 「いくら稼いだか」はもういいわ。「今月は収入の何%
をダムに貯められたか」だけを競いましょう。 - 忙しさを自慢しない: 「忙しい」のは、まだあなたが労働の横軸に縛られている証拠。
何もしなくてもお金が回る仕組みを愛でるマインドを持って。

……参ったな。 100万円の昇給に浮かれていた自分が恥ずかしいよ。 これからは、その100万円を『自分の身代わり』 として働かせる方法を考えなきゃいけないんだな。

そうよ。横軸の競争をひっそりと抜けて、 縦の階段を登り始める。8,000万円という目標は、 その階段の途中の踊り場に過ぎないわ。

わかった。明日からは、ただの労働者じゃなく、 未来の資本家として一歩を踏み出すよ。まずはこの昇給分、 全額新NISAに入れてくる!
さよならフルタイム運営より
「もっと稼がなければ」という焦りは、
「働かないお金」が1円でも生まれた瞬間、
【次の一歩】 あなたが今、一番「労働から抜け出したい」