さよ夫
フル美、今朝ふと、昔親が僕にかけてくれていた保険の証券が出てきたんだ。外貨積立の医療保険と生命保険。独立した時に「何かあった時のために」って渡されたやつ。
さよ夫
そう。当時は「親がせっかく入ってくれたんだし」って思ってたけど、フル美に「今の私たちに本当に必要かな?」って言われてハッとしたんだよね。
1. 「なんとなく」を卒業する:保険の目的を問い直す
さよ夫
あの保険、毎月ドル建てで7,000円〜8,000円くらい払ってたよね。でも、よく考えたら今の僕たちには、手厚すぎる生命保険は必要なかった。
フル美
私たちは共働きで、今はまだ子供もいない。もし万が一のことがあっても、残された方が生活に困るわけじゃないものね。
さよ夫
それに、積立型の生命保険は手数料が不明瞭なことが多いって学んだし。死んでから大きなお金が降りるより、生きているうちにそのお金を家族や親のために使ったほうが、よっぽど幸福度が高いんじゃないかって思うんだ。
【FIRE・家計管理の鉄則】なぜ「積立型保険」は見直すべきか
一般的にFIRE界隈や家計管理のプロが提唱する「保険の考え方」は以下の3点です。
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保険と投資を分ける
保険会社の積立は手数料が高く、運用の効率が悪い。投資は新NISAなど、自分でコストの低い商品を選んだ方が資産は増えやすい。
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公的保険を味方にする
日本には「高額療養費制度」があり、1ヶ月の医療費自己負担には上限がある。これを知れば、民間の医療保険の必要性はぐっと下がる。
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「ビジネスモデル」を想像する
保険会社が豪華なビルを建て、営業マンに高額な給料を払えるのは、加入者が払う「手数料」が原資であることを理解する。
2. 解約時の「強力な引き止め」にどう立ち向かったか
さよ夫
実は解約を決めた時、担当の方からかなり強く引き止められたんだよね。「親御さんが思ってかけてくれたものですよ」「今辞めると元本割れでもったいない」「最近の人は見直すけど、やっぱり入ってて良かったという人も多い」って。
さよ夫
うん。でも、高級外車に乗って現れた担当者の方を見て、冷静になっちゃったんだ。もちろん本心で言ってくれている可能性もある。でも、成果報酬というビジネスモデルを考えれば、解約を止めることは彼らの生活を守ることでもあるんだよね。
フル美
「積立だけでも残しませんか?」っていう提案はどう思ったの?
さよ夫
それも違和感があった。僕が学んだのは「保険と投資は分けるべき」ということ。手数料が不明瞭な積立を続けることは、結局、僕の資産形成よりも「誰かの手数料」を優先することになりかねない。
フル美
結局、自分の状況を一番わかっているのは自分自身だもんね。
さよ夫
その通り。プロの意見は参考にしてもいいけど、依存しちゃいけない。メリットだけじゃなく、日本の社会保障制度(高額療養費制度など)を含めた「全体像」を話してくれないアドバイスには注意が必要だと痛感したよ。
3. 「月7,000円」を未来への投資に変えたら?
さよ夫
もしあの月7,000円を、解約せずに60歳まで30年間払い続けたら、合計で約252万円になる。でも、これを年利3%で複利運用できたらどうなるか計算してみたんだ。
さよ夫
もちろん、上がり下がりあるし将来は保証できないけど、約400万円以上になる可能性があるんだよ。この差額の150万円があれば、親を豪華な温泉旅行に何度も連れて行ってあげられる。
フル美
素晴らしいわね。「いつか来るかもしれない不安」にお金を払うより、「確実に喜んでくれる笑顔」にお金を使う。これこそが、私たちが目指すサイドFIREの精神よね。
4. 必要な保険、不要な保険の境界線
さよ夫
もちろん、保険が全部ダメってわけじゃない。僕も車の「対人対物」や「火災保険」は絶対必要だと思ってる
フル美
そうね。めったに起きないけど、起きたら数千万円〜数億円が必要になる「人生が詰むレベルのリスク」には、保険で備えるべきよね。
さよ夫
逆に、数万円〜数十万円の入院費なら、今ある現金で払える。子供ができたり、僕一人で稼ぐ状況になったらまた考えればいいけど、今の僕たちには「資産という名の最強の保険」を育てる方が優先順位が高いんだ。
さよフル流:保険を選ぶ3つの基準
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【入るべき】
起きたら人生が終わるレベルの巨大リスク(対人対物、火災など)
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【要検討】
貯金がまだ少なく、自分一人で家族を養っている場合の「掛け捨て」死亡保険
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【不要】
貯金でカバーできる範囲の医療費、利回りの低い積立型保険、内容が不明瞭なセット保険
さよならフルタイム運営より:保険の見直しは「親への感謝」から始まる
保険を見直す作業は、単なる数字の計算ではありませんでした。 証券を眺めていると、そこには「息子に苦労させたくない」という親の切実な愛情が詰まっていることに気づかされました。
だからこそ、その大切な種銭を「なんとなく」で消費せず 親からもらったバトンを、今の時代に合った最適な形にアップデートすること。そして、浮いたお金で親に恩返しをしたり、家族との時間を増やしたりすること。
それが、現代を生きる僕たちなりの「親孝行」の形だと考えています。
あなたも今日、お財布の中に眠っている保険証券を一度取り出してみませんか? それは「不安」を埋めるためのものですか? それとも「未来」を作るためのものですか?