【「働くのが好き」は都市伝説?】大嫌いな僕がブログに没頭して気づいた、自由への境界線

1. 「何もしない」が至上の幸福だった僕の違和感

 

夫:さよ夫
さよ夫
ねえ、フル美。面白い調査結果を見たんだ。世の中には『働くのが好き』という人が意外とたくさんいるらしい。もっと多いのは『どちらでもない』という層だけど、僕みたいに『大嫌い』と断言する人は、実は少数派なのかもしれないよ。
妻:フル美
フル美
それは興味深いわね。でも、さよ夫はサイドFIREという価値観を知ってから、自分の時間を1ミリも会社に切り売りしたくないという意志が人一倍強くなったからじゃない?
夫:さよ夫
さよ夫

そうかもしれない。でも、最近少し混乱しているんだ。こうして深夜に一人、ブログを書いている時間は、正直に言って楽しいと感じている。仕事は大嫌いなのに、文章を書くことは続けたい。この感覚の違いは何なんだろう?

 

2. ポケモン図鑑とExcelマクロ:共通する「没頭」の正体

 

さよ夫
よく考えてみると、僕は子供の頃から一人で黙々と何かを作ることが好きだったんだ。ポケモンの図鑑や魚の本を広げて、お気に入りの絵をずっと模写していた。何時間も集中して、紙の上に自分の世界が出来上がっていく過程がたまらなく好きだったんだよ。
妻:フル美
フル美
それって、今のブログ執筆や、会社でマクロを組んでいる時の集中力と全く同じね。
夫:さよ夫
さよ夫
そうなんだ。業務効率化のためにExcelのマクロを組んでいる時間は、仕事の中でも唯一『好き』だと思えた。バラバラだったデータが、自分の書いたコードで一瞬にして整列する。あの『自分の中で完結する作業』には、確かな手応えがあるんだ。
妻:フル美
フル美
まさにそれは、さよ夫にとって好きな仕事って言えるわね
夫:さよ夫
さよ夫
逆に、不特定多数の人が次々にやってくる接客や、いつ鳴るかわからない電話応対は、僕にとっては「脳への不意打ち」でしかない。自分のペースを土足で踏み荒らされるような感覚。でも世の中には、人と関わることがエネルギー源になるという「接客業が聖域」の人もいる。結局、労働が地獄になるか聖域になるかは、その人の気質次第だよね。

 

3. 「自己決定権」と「カスハラ」:なぜ組織は苦しいのか

 

妻:フル美
フル美
あなたがブログを楽しいと感じるのは、それが誰にも強制されていない『自由な活動』だからよ。アレントという哲学者は、生命維持のために強制される『労働』と、自発的に世界へ自分を表現する『活動』を明確に分けたわ。
夫:さよ夫
さよ夫
その通りだね。会社員が一番しんどいのは『自己決定権』がないことだと思うんだ。嫌な客が来ても、会社の看板を背負っている以上、カスタマーハラスメント(カスハラ)に笑顔で耐えなきゃいけない。個人なら『この人とは仕事をしない』と切ってしまえばいいのに、組織にいると逃げ場がない。
妻:フル美
フル美
自分の心を守るための決定権まで組織に預けている状態……。それは魂が悲鳴を上げてもおかしくないわ。
夫:さよ夫
さよ夫
もちろん、僕がやっている経理や仕分けを個人事業主の方に教えてあげて、『ありがとう』と言ってもらえるのは嬉しいんだ。人から感謝されることが嫌いなわけじゃない。でも、今の環境はその『喜び』以上に、苦手な領域の業務量と、理不尽な対人関係のコストが大きすぎるんだよ。

 

4. 「喜び」を増やすより、「苦」を減らす勇気

 

夫:さよ夫
さよ夫
贅沢だと思われるかもしれないけど、僕は『嬉しい』と感じる瞬間を追い求めるより、まずは『苦しい』と感じる時間を最小限にすることを目指したい。それが僕にとっての幸せの近道な気がするんだ。
妻:フル美
フル美
それは賢明な判断よ。多くの人は『もっとやりがいを』『もっと達成感を』とプラスを求めすぎて、マイナスの重みに耐えきれなくなっている。でも、さよ夫がやろうとしているのは、人生から『ノイズ』を消していく作業ね。
夫:さよ夫
さよ夫
そう。やりたい仕事に就いて輝いている人も、記号消費(ブランドや地位)をガソリンにして走るランナーも、それはそれで一つの生き方。でも僕は、そのゲームからは降りたい。僕が求めているのは、お金のための労働ではなく、心を満たすための『活動』だけで一日を埋めることなんだ。

 

5. 8000万円が「仕事」を「遊び」に変える日

 

夫:さよ夫
さよ夫
今の僕にとって、ブログは『生活のための手段』ではなく、『自由への架け橋』。だから楽しいんだ。もし、これが会社から強制されたノルマだったら、僕はきっとこれも大嫌いになっていただろうな。
フル美
8000万円という資産を持つ本当の意味は、すべての仕事を『ブログを書く楽しさ』と同じ階層に引きずり下ろすことよ。お金のために『しがみつく』必要がなくなったとき、人は初めて、純粋な興味だけで何かを創り、誰かに貢献できるようになるわ。
夫:さよ夫
さよ夫
『働くのが好き』と言える人は、無意識にその状態を作れているのか、あるいは天性の適性を持っているんだろう。僕が目指すのは、嫌いな仕事から卒業した上で、子供の頃のポケモンの模写のように、没頭できる『好きな活動』だけで静かに暮らすことだ。

 

さよならフルタイム運営より

「仕事が嫌い」という感情は、あなたが自分の人生を真面目に愛している証拠です。他人に決められたレールの上で、自分の気質に合わない作業に時間を消費することに、あなたの魂が正しく拒絶反応を起こしているのです。

もしあなたが今、一人の時間に何かに没頭し、それを「楽しい」と感じているなら、その感覚をどうか殺さないでください。それは、あなたがサイドFIRE後に手に入れる「本当の日常」の断片です。

僕は最近、「嬉しいことを増やす努力」よりも、「苦しいことを減らす選択」の方が、僕たちをずっと早く幸せにしてくれるのではないかと感じています。贅沢と言われるかもしれませんが、苦手な領域で必死にもがくより、苦しみのない場所へ自分を連れて行ってあげる。そんな「自分への優しさ」が、今の時代には必要ではないでしょうか。

そんな僕の背中を押し、「嫌な仕事で人生を埋めなくていいんだ」と確信させてくれた一冊を紹介します。

【僕たちが救われた一冊】「苦」を排除した先の、真の豊かさ

  • 『年収90万円でハッピーライフ』(大原扁理 著) 「お金のために嫌な仕事をする」という、私たちが当たり前だと思い込まされている大前提を、見事に破壊してくれる本です。

    さよ夫の推薦ポイント: 20代で隠居生活を始めた著者の言葉は、僕たちが目指すサイドFIREの「究極の形」かもしれません。週休5日で「苦」を排除し、自分の好きなこと(読書や散歩)だけで一日を満たす。

    この本を読むと、今の過酷な労働環境や「もっと稼がなきゃ」という焦燥感が、どれほど異常なことかが見えてきます。100万円の「嬉しいこと」を追いかける前に、まずは自分を苦しめている100円の「ノイズ」を消していく。そんな生き方のヒントが詰まった、僕のバイブルです。