【30歳の比較地獄】SNSの「幸せ報告」に焦る夜。僕が新築一軒家ではなく「8,000万の資産」を選んだ理由

1. 新築の家と、3万円の社宅

 

さよ夫
フル美、先月友達が新築の一軒家を買ったから遊びに行ってきたんだ。こだわりの注文住宅で、家具も家電もピカピカ。数十万円かけたっていうインテリアに囲まれて、「これからローンも長いし頑張らないと」って笑う彼を見て、正直、少し圧倒されちゃったよ。
妻:フル美
フル美
素敵なお家だったんでしょ?今の私たちの「家賃3万円の社宅」とは、見た目の華やかさが全然違うものね。
夫:さよ夫
さよ夫

そうなんだ。一瞬、「僕もこういう『当たり前の幸せの形』を目指すべきなんじゃないか?」って足元が揺らぎそうになった。でも、でも、ふと気づいたんだよね。

妻:フル美
フル美
何に気づいたの?
夫:さよ夫
さよ夫
彼は、家族が安心して笑い合える「場所」を作るために、大きな決断をして家を買った。それは彼なりの、最高に格好いい家族への愛の形なんだって。一方で僕は、家族がずっと一緒にいられる「自由な時間」をプレゼントするために、資産を作る道を選んでいる。
妻:フル美
フル美
表現の仕方が違うだけで、どちらも「大切な人を守りたい」という根っこは同じなのね。
夫:さよ夫
さよ夫
そうなんだ。彼には彼の守り方があり、僕には僕の目指す場所がある。選んでいる道が違うだけで、どっちが良い悪いじゃない。そう思えたら、新築の家を心から「おめでとう」って祝福できたし、自分の「3万円の社宅で資産を貯める」という選択にも、改めて誇りを持てるようになったんだ。

 

2. 「出産ラッシュ」と「タイムリミット」の焦燥

 

妻:フル美
フル美

最近、SNSを開けば2人目の出産報告や、成長記録のキラキラした写真ばかり。LINEのアイコンも子供の人が多くなってきてる。それに30歳という年齢は、女性にとっても「高齢出産」という言葉がチラついて、タイムリミットを感じる時期でもあるわ。

 

 

30歳が意識する「出産の壁」
一般的に35歳以上の初産は「高齢出産」と定義され、妊娠率の低下や合併症のリスクが上がるとされています。30歳という節目は、FIREへの資産投下と、子育てへの時間・資金投下のバランスを真剣に選別しなければならない、生物学的にも社会学的にも「リミット」が意識される時期と言えます。

 

夫:さよ夫
さよ夫

子供は本当に可愛いし、幸せそのものだと思う。でも、今の日本で「結婚、子供、マイホーム、車、ペット」という『フル装備の幸せ』を全部手に入れようとすると、僕たちが一番大切にしたい「FIRE(自由な時間)」とはどうしても相性が悪くなってしまう。

妻:フル美
フル美

何を選んで、何を捨てるか。30代はその「取捨選択」を突きつけられる残酷な時期なのね。

夫:さよ夫
さよ夫
そう。それに、SNSに流れてくるキラキラした写真は、人生のほんの一瞬を切り取った「最高の1枚」に過ぎないんだよね。その裏側にある、毎日の満員電車や、定年まで続くローンの重圧、子育ての葛藤……そういう「泥臭い部分」はタイムラインには流れてこない。
妻:フル美
フル美
そうね。どの道を選んでも、必ずセットで「苦労」は付いてくるもの。一軒家を買えばローンのために働き続ける苦労があるし、私たちが選んだ「社宅で節約してFIREを目指す道」には、周りと同じ贅沢ができないという孤独や我慢の苦労がある。
夫:さよ夫
さよ夫
結局、どっちが「楽」かじゃないんだ。「どっちの苦労なら、納得して背負えるか」なんだと思う。僕は、ローンのために自分の時間を会社に捧げ続ける苦労より、今は質素でも10年後に「自由」を手にするための挑戦を選びたい。

 

3. 「平均」の呪縛を解き放つ

 

夫:さよ夫
さよ夫
金融経済教育推進機構が実施している、「家計の金融行動に関する世論調査」のデータを見ても、30代の平均貯蓄額は1096万円、中央値は311万円で、僕たちの資産額(3,000万円)よりずっと低い。でも、それはみんなが「家」や「育児」にお金を使っているからであって、彼らが怠けているわけじゃないんだよね。

 

平均値と中央値、どっちを信じるべき?

統計データを見る際に注意したいのが「平均値」の罠です。

  • 平均値(1,096万円): 一部の超富裕層が極端に高い数字を出すと、全体が大きく引き上げられてしまいます。30代で1億円持つ人が1人いるだけで、周囲の平均は跳ね上がってしまいます。

  • 中央値(311万円): 貯蓄額が少ない順に全員を並べたとき、ちょうど真ん中に位置する人の数値です。これが「一般的な30代の実感」に最も近いリアルな数字と言えます。

 

妻:フル美
フル美

みんな、子供が独立してから老後資金を貯めるという「標準的なライフプラン」を歩んでいるだけよね

夫:さよ夫
さよ夫
そう。でも、僕は「40歳で8,000万円」という、標準とはかけ離れたゴールを目指している。だったら、みんなと同じ行動をしていては絶対に届かない。「みんなが持っているものを、持たない勇気」。これが、僕たちがFIREを成し遂げるための絶対条件なんだ。

 

4. 見栄の消費を捨て、半径5メートルの愛に注ぐ

 

夫:さよ夫
さよ夫
一軒家や子供の教育費は、幸福度に直結するから「投資」と言えるかもしれない。でも、最も不要なのは「他人からすごいと思われたい」という見栄のための消費だよね。
妻:フル美
フル美
高級車やブランド品で自分を飾り立てても、大切な人はそれだけで幸せにはならないものね。
夫:さよ夫
さよ夫
僕の価値観の優先順位は、はっきりしている。妻であるフル美、両親、友人。そしてもし授かることができれば、子供。この「半径5メートルの人たち」との時間を最大化したい。そのために、綺麗な家や華やかな生活は「捨てた」んだ。
フル美
誰かに「あの人は家も買わずに変わっているね」と思われても、10年後の40歳になった時、自分たちの人生のハンドルを握っているのが僕たちであれば、それが「正解」よね。

 

さよならフルタイム運営より

30歳は、同級生との「格差」が最も目に見える形で現れる時期です。 SNSに並ぶ幸せの記号(家、子、高級な暮らし)を見て、自分の地味な節約生活が間違っているように感じる夜もあるでしょう。

でも、忘れないでください。 「全部」を手に入れようとする人は、「全部」のために定年まで働き続けることになります。

僕は、見栄を捨て、他人の物差しを捨て、自分の「自由」に全振りすることに決めました。 「あの人はあっちを捨てて、こっち(自由)を選んだんだな」。 そう思われることを誇りに思えるようになった時、あなたは比較の地獄から抜け出し、真の資産形成をスタートできるはずです。

もし、今のあなたが「どうしても周りと比べて焦ってしまう」のなら、僕が何度も読み返しているこの一冊を手に取ってみてください。


この本の中に、「富とは、見えないものだ(Wealth is what you don’t see)」という言葉があります。 SNSで見える高級車や豪邸は、実は「使ってしまったお金」の成れの果て。本当の富とは、まだ使っていない「選択肢」や「自由」のこと。

この視点を持てたとき、僕の目に映る景色は一変しました。 3万円の社宅でコツコツと積み上げているオルカンの数字こそが、未来の自分を救う「本物の自由」なんだと、心から確信できたんです。

どの道を選んでも、苦労はある。 だったら僕は、「大切な人と笑い合える時間を最大化するための苦労」を、誇りを持って選んでいきたいと思っています。