1. 「資産の最大化」より「思い出の最大化」
さよ夫
ついに読んだよ『DIE WITH ZERO』。正直、資産8,000万円を目指して節約している僕たちにとっては、ちょっと「毒」になる本かと思ってた。
フル美
「死ぬ時に残高をゼロにしろ」なんて、FIREを目指す身からすれば一瞬パニックよね。でも、読み進めるうちに、これが本当の意味での「合理的な生き方」だと気づかされたわ。
さよ夫
衝撃だったのは、「思い出の配当」という考え方。20代、30代で経験した思い出は、その後の人生で何度も思い出して「配当」を生み出してくれる。若いうちの体験は、一生涯にわたって複利で増え続ける「最強の資産」ってことだね
フル美
私たちが「地獄の平日」を耐えてお弁当を作っているのは、ただ通帳の数字を増やすためじゃない。将来、何の憂いもなく「最高の思い出」を収穫するための土壌を作っているのよね。
2. 死ぬ瞬間に人が抱く「5つの後悔」
さよ夫
この本を読みながら思い出したんだ。緩和ケアの看護師ブロニー・ウェアさんがまとめた「死ぬ瞬間の5つの後悔」の話を。
【死ぬ瞬間の5つの後悔】
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自分に正直に生きればよかった
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あんなに一生懸命働かなければよかった
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勇気を出して自分の気持ちを伝えればよかった
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友人と連絡を取り続ければよかった
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自分をもっと幸せにしてあげればよかった
フル美
こうして並べると、胸が締め付けられるわね。特に1と2は、私たちがまさに今、脱出しようとしている「檻」そのものじゃない。
さよ夫
3つ目の「気持ちを伝える」や4つ目の「友人との関係」も、結局は「自分のための時間」がなくて、心の余裕を失っているから後回しになっちゃうんだと思う。5つ目の「自分を幸せにする」なんて、世間体や常識に縛られて自分を後回しにした結果の悲劇だよね。
フル美
私たちは、このリストのどれ一つとして、自分の棺桶には持ち込みたくないわ。だからこその「時間の自給自足」なのよね。
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3. 【残酷な計算】親にあと何日、会えるだろうか?
さよ夫
お互いの実家、近いからいつでも会えると思ってたけど……。忙しくて3ヶ月に1回しか帰れてないよね。
フル美
年に4回ね。ご両親、今60歳。もし平均寿命の80歳まで、今の頻度で会い続けるとしたら……。
さよ夫
あと20年 × 年4回 = 「たった80回」だ。回数にすると、もう100回も残ってない。1回につき数時間だとしたら、日数に直せばあと「10日ちょっと」しか、親と同じ空間で過ごす時間は残っていないんだ。
フル美
8,000万円貯まるのを待っていたら、親と一緒に最高の景色を見るチャンスはもう来ないかもしれないわね。
さよ夫
「お金が貯まってから親孝行」は、最大の計算ミスだ。今日、明日、会いに行く。あるいは今度の休みに、少し背伸びしてでも一緒に美味しいものを食べに行く。これは「浪費」じゃなく、今しか受け取れない「思い出の配当」への投資なんだね。
4. 解決策としての「タイムバケット」作成
さよ夫
「いつかお金が貯まったら」なんて言っていたら、一番大切なものを逃してしまう。そこで、この本が推奨している「タイムバケット(人生のバケツリスト)」を僕たちも作ってみることにしたんだ。
フル美
単なる「やりたいことリスト」じゃないのよね。「どの年齢で、何をやるか」をバケツ(年代ごとの枠)に放り込んでいく作業。 これをやると、物事にはすべて「賞味期限」があることが残酷なほど明確になるわ。
私たちが気づいた「体験の賞味期限」
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【30代:全力の黄金期】
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子供との追いかけっこ: 体力も、子供が甘えてくれる心も、今がピーク。
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親との「大人の旅行」: 親の足腰が丈夫で、一緒に食事を楽しめるラストチャンス。
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不便を楽しむ冒険: 安宿や深夜バスを笑って楽しめるのは、今の感性。
5. 働きすぎない勇気、正直に生きる覚悟
さよ夫
正直、僕たちのタイムバケットはまだ「世界一周」と「FIRE」くらいしか入っていない、スカスカの状態だ。でも、書き始めたことで「働きすぎ」のブレーキが踏めるようになったよ。
フル美
会社で無理な残業を頼まれた時、これからはこう自分に問いかけられるわね。「この残業代は、親と過ごすはずだった1日や、世界一周で見る夕日より価値があるか?」って。
さよ夫
緩和ケアの看護師さんが書いた「死ぬ瞬間の5つの後悔」のトップは、「もっと自分に正直に生きれば良かった」と「あんなに一生懸命働かなければ良かった」だった。僕たちは、その失敗をなぞりたくない。
フル美
お弁当を作るのも、固定費を削るのも、すべてはこの「タイムバケット」の中身を一つずつ実現していくための、前向きな「事業」なの。
さよならフルタイム運営より
「いつか」という言葉は、私たちの時間を静かに奪っていく呪文です。 親に会える残り日数、子供が手をつないでくれる期間、そしてあなたが「冒険」を楽しめる体力。
30代の今、私たちがすべきことは、資産残高を増やすことだけではありません。「今しかできない経験(賞味期限)」を特定し、それを死守するための戦略=タイムバケットを作ることです。
お金は後からでも稼げますが、失った時間は、いくら積んでも買い戻せません。 あなたも今日、一冊のノートを開いて、自分だけの「人生の締め切り」を書き出してみませんか?
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