さよ夫
……今日さ、仕事のことを考えていてふと思ったんだけど。小学生の頃から「将来の夢」を聞かれて、いい学校を出て、いい会社に入ることが正しいって教え込まれてきたよね。
フル美
そうね。「働かざるもの食うべからず」とか、社会の歯車として働くことが人間の当然の義務みたいに言われて育ってきたわ。
さよ夫
もちろん、人が支え合うことは重要だと思うんだ。でも、自分の生活や時間、それに精神をすり減らしてまで「歯車」であり続ける必要はないんじゃないかなって。
フル美
まったくその通りよ。今の社会のレールはあまりにも険しすぎるし、「外れたらいけない、一度外れたら二度と戻れない」っていう強いプレッシャーがあるもの。
1. 「降りたら終わりのレール」が僕たちをすり減らす
さよ夫
そうなんだよ。新卒で苦労して入った会社や、転職活動でやっとの思いで掴んだ環境を「辞める」となったら、もう今の生活や収入は送れなくなるっていう恐怖がある。「30代 転職 失敗」とか「レールから外れた末路」なんて検索して、さらに不安になったりね。
フル美
その不安は大きいわよね。「もし転職して、今よりさらに環境が悪くなったらどうしよう」って考えると、なかなか踏み出せないのも当然よ。私たちだって、「有給は取りやすいし、人間関係が最悪なわけじゃない」って自分に言い聞かせてきたもの。
さよ夫
そうなんだ。ただ、繁忙期の残業と、自分に向いていない接客業務によるストレスは本当に限界に近くてさ……。
フル美
そうね。でも、新しい会社の人間関係や詳しい内情なんて、事前に調べるのにも限界があるわ。転職で失敗して環境が悪くなるリスクを考えると、やはり「ある程度資産を貯めてからのサイドFIRE」がいちばん確実だと思えたの。
さよ夫
サラリーマンとして毎日時間通り通勤して、残業をこなす生活をしていると、「このレールから抜けても生きていける」なんて考え方すら削がれてしまう。
フル美
みんな「自分の時間や精神を削ってでも、会社にしがみつくしかない」と思い込まされているのよね。
さよ夫
でもさ、そのリスクと不安、そして自分の心と時間を守るという全てを叶えてくれるのが「サイドFIRE」や「バリスタFIRE」という考え方なんだよね。
フル美
そうよ。サイドFIREなら、完全に仕事をやめてレールから降りるわけじゃない。社会との接点は残しつつ、主導権を自分に引き寄せる生き方だもの。資産という土台があれば、無理をして心身をすり減らす働き方から抜け出せるわ。
2. 資本主義のレールと「本当の幸せ」の正体
さよ夫
それに、そもそもなんだけど、そのレールに乗ってて本当に幸せを感じているか?っていうのも考えないといけないよね。
フル美
鋭いわね。社会のレールは「乗り続けることが正解」と言われるけれど、それで自分が幸せを感じていないんだったら、それは自分にとっての正解じゃないわ。
さよ夫
資本主義社会でみんなを働かせるために作られたのが、このレールなんだと思うんだ。大学を出て、いい会社に入って、定年まで働き、車や家を買って、消費して……。最後に老後からのんびりしましょう、というストーリー。
フル美
みんなそのレールの上を進むのが当たり前だと思わされているわね。でも、その老後すらどんどん引き延ばされていて、レールの先が本当に安全だとは限らない。
さよ夫
そうそう。よく「死ぬ時の後悔」で「もっと自分に正直に生きればよかった」っていうのがあるけれど、それってレールに乗りすぎたことによる後悔が多いんじゃないかな。
フル美
間違いないわね。他人が敷いたレールをただ走って、自分の時間を削ってばかりいたら、最後にそう感じるのも当然よ。
さよ夫
かといって、考えなしにいきなりレールを外れると、経済的にも生活が立ち行かなくなって失敗してしまうことが多いと思うんだ。
フル美
ええ、だからこそ慎重さが必要ね。だからこそ、資産という土台を貯めてからサイドFIREを目指すことが有効になるのよ。
3. 資産がもたらす「人生の防波堤」
さよ夫
これまでの僕らは、「レールから外れたら終わり」という強迫観念で生きてきた。でも、ある程度の資産があれば、社会というレールが壊れそうになった時でも、自分で自分を守ることができる。
フル美
そうね。会社にしがみつかなくても生きていける安心感があれば、仕事での理不尽な要求にも「NO」と言える余裕が生まれるわ。
さよ夫
レールを走るのをやめるんじゃなくて、自分の足で歩くために資産を持つ。これこそが、僕たちが選ぶべき新しい「生存戦略」だね。
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さよ夫
前回の話で(記事:【作戦会議】「時間」を自給自足するために。副業の「フロー型」と「ストック型」ってどう使い分ける?)、副業の仕組みはわかったけど、結局どれくらい資産を作ればいいんだろう? FIR[…]
さよならフルタイム運営より
私たちは幼い頃から「社会の歯車になること」を教えられてきました。しかし、自分自身の精神や大切な時間を削ってまで、そのレールに乗り続ける必要はありません。
レールから外れる恐怖や、これまでの苦労を捨てる不安はとてもよく分かります。私たち自身、環境の良さとストレスの間で悩むこともありました。
しかし、サイドFIREやバリスタFIREは、レールから完全に降りる「脱落」ではなく、自分の足で立つための「乗り換え」です。レールの上で消費と労働を繰り返すストーリーに疑問を持っているなら、まずは資産という防波堤を作って、自分に正直な人生を取り戻す準備を始めてみませんか?
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組織のレールから外れることへの恐怖を和らげ、自分のペースで人生を設計する考え方を学べる一冊です。
『死ぬ瞬間の5つの後悔』(ブロニー・ウェア著)
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